関節リウマチ?リウマチ性多発筋痛症?高齢発症関節リウマチ

摘要

高齢人口の増加により関節リゥマチ（RA)患者は高齢化し，高齢発症関節リゥマチ（EORA) も増加している.EORAは症状がリゥマチ性多発筋痛症(PMR)と類似するため鑑別を要す る.通常RAは手指，手関節から発症することが多いが，EORAは大関節からの発症も多い. PMRの初発症状は鳳股関節周囲の筋痛が多く，症状のみではEORAと鑑別が困難な場合も ある.RAとEORAではリウマトイド因子(RF),抗環状シトルリン化ペプチド（QIP)抗体は 70%程度で陽性であるが，PMRでは両者とも陰性である.