桂枝加竜骨牡蠣湯の二例

摘要

症例1:19歳、女性、無職（元パチンコ店貞）主訴:恐怖のため外出できない家族歴および既往歴:特記事項なし現病歴:平成14年7月11日夜、帰宅途中何者かに性的暴行を受けた。その時体幹の創傷を受け、某病院に救急車で搬送され入院。 約1週間で退院したが、昼夜共に単独で家から外出することが全くできないため退職した。 また、夜11時以降になると過換気発作がほぼ必発し、夜は誰かがそばにいないと不安でトイレにすら行けない。 8月1日、母親に付き添われて当院を初診。 本人は「とりあえず夜一人でトイレに行けるようになりたい」という希望を口にした。