~1H－Magnetic Resonance Spectroscopyを用いた肝脂肪量測定と内臓脂肪量，アデイポサイトカインの経時的変化を観察した脂肪性肝疾患症例の検討

摘要

【目的】非アルコール性脂肪肝疾患（NAFLD）が臨床上問題となっているが，肝臓脂肪量の変化を精度高くみる方法はなく治療効果判定にはCT，エコー，血液検査となる．今回~1H-Magnetic Resonance Spectroscopy（~1H－MRS）を用いて肝脂肪量の経時変化を測定し内臓脂肪量，デイポサイトカインと比較検討した．【方法】対象は~1H－MRSで経過をみたNAFLD5例（男性3例，女性2例　 平均年令59才）．1H－MRSは，GE社製MRI（Signa EXCITE X1.5T），8－Channel body array coilを用い計測対象領域を肝右葉前区域で確認できる脆管がない部位とし8cm_3容積の水と脂肪のみを測定した．呼吸停止は15秒間で測定可能であった．同時にMRIで臍上断面から皮下·内臓脂肪を計測しアデイポサイトカインの測定も行った．