ワークショップ6自己免疫性肝疾患の病態と治療

摘要

自己免疫性肝疾患である自己免疫性肝炎，原発性胆汁性肝硬変ともに患者数が增加しているが，その原因および病態は明らかではない.また，急性発症型の自己免疫性肝炎，自己免疫性胆管炎，overlap syndrome などの疾患概念の整理や，自己免疫性陴炎に合併する硬化性胆管炎（IgG4SC)など新たな自己免疫性肝 疾患に対する対応が必要とされている.これら病態機序の解明とともに，その治療法として新たな治療標 的分子の同定など，治療法の開発が研究課題である.さらに，ウィルス肝炎と異なる慢性肝疾患としての 経過の特殊性，病態栄養の変化についても理解が必要である.本ワークショップにおいて新たな知見をも とに，自己免疫性肝疾患の多様な病態と治療の本質に迫るとともに，様々な背景を持つ臨床医や研究者に 成果発表と活発なご討議をいただき，新たな発見や視点につながる場となれば幸いです.多くの演題の投 稿をどうかよろしくお願いいたします.