採血管の削減は血液検体を用いる検査項目全体のTurnaround Timeを短縮する

摘要

既に我々は，本院外来患者の採血受付から外来迅 速検体検査加算の対象となる検查項目の電子力ルテへの最終報告に至る所要時間，turnaround time (TAT)を解析し，採血業務が全作業工程のTATの 約10%を占めていることを報告した。採血業務に 要する時間は，患者数，採血担当者の人数と技量， システム化の程度など，種々の要因で変動すると考 えられるが，臨床検査の多様化から増加する採血 管の数もひとつの要因となると予想される。