第81回日本薬理学会年会開催記念　市民公開講座「知っておきたいくすりの知識一知っているようで知らない薬のこと－」を開催して

摘要

「薬理学の原点：Origin of Pharmacology」をテーマとした第81回日本薬理学会年会の開催を記念して，一般市民を対象とした市民公開講座が，年会最終日の翌日，2008年3月20日に，東京都文京区の文京シビックセンターで開催されました．創薬研究に対する国民の期待が高まる今，優れた創薬のためには薬理学研究者を含む医療従事者と国民による双方向的な薬に関する情報交換が必要です．日本薬理学会によって主催される市民公開講座は，学会員の研究成果や知見を一般市民の方々に還元し，情報交換を活性化するために不可欠な薬の作用や使用法に関する正しい理解を啓発するための重要な場であります．今回は，「知っておきたいくすりの知識一知っているようで知らない薬のこと－」と題し，市民の方々に，身近にある薬のことをより深く理解して頂くことを目的として，堀美智子先生（医薬情報研究所/㈱エス·アイシー　 医薬情報部門責任者）に「大衆薬，サブサメント，どう選ぶ，どう使う？ 」を，そして浮田康文先生（東京大学教授情報学環·薬学系研究科（医薬品情報学））に「テーラーメードの薬物療法ってなに？ 」を講演して頂きました．