バイオマーカーと唾液中の膜輸送タンパク質唾液に現れた膜輸送タンパク質の 病気診断用バイオマーカーとしての評価

摘要

要約：唾液検査は，唾液採取が生体を傷つけない非侵 襲的な方法であることや唾液中のホルモンはホルモン 結合タンパク質と結合していないので血中のフリーホ ルモン濃度をよく反映していることの理由から，好感 が持たれている検査法である.唾液中のホルモンゃ酵 素は，免疫学的アツセィ法や酵素法により，古くから バイオマーカーとして利用されている.近年，ェキソ ソームとして唾液中に現れたタンパク質をプロテオ一 ム解析して，バイオマーカーとして各種の病^診断に 使おうとしている.細胞膜に局在する膜輸送タンパク 質もェキソソームによって唾液中に現れる.この膜輸 送タンパク質が病気診断のためのバイオマーカーとな る可能性について示した.