分散マネージメントファイバによる光パルス圧縮を用いたビート出力の増大: 圧縮用光ファイバの簡略化と300 GHz出力の増大

摘要

近年我々は，光ビート法による高周波（RF）発生において，光2トーンなどの繰り返し光パルスを，正常分散ファイバと異常分散ファイバを接続した分散マネージメント光ファイバ（DMF）に伝搬させてパルス圧縮を行い，RF出力の増大を図る手法について検討を行っている．今回，RF出力増大における圧縮用光ファイバとして以下の2つのDMFを提案し，RF出力の増大が得られる条件を数値シミュレーションによって検討したので報告する．①100 GHz出力増大用DMFの簡略化として，正常分散の高非線形ファイバ（HNLF）により発生させた周波数チャーピングを，通常の単一モードファイバ（SMF）を用いて補償をする構成．②300 GHz出力増大をめざした，HNLFによる2組の分散補償（4セクション）とした構成．