共同利用施設における利用研究成果の最大化に向けた評価指標の分析

摘要

1997年10月に供用を開始した大型放射光施設 SPring-8は,年間延ベ15 000人以上の研究者を受け入れ,毎年2千件以上の実験が実施されている.本施設の運営には国費が投じられており,利用研究成果を最大化することは,供用に携わる機関の重要なミッションである.そのため,施設供用の「インプット」(利用申請),「アウトプット」(研究成果),「インタラクション」(研究領域の相互関係)の各視点から複合的な分析を行うことは,利用おょび成果の拡大にっながる施策を考えていくうえで必要不可欠である.