改めて問う原子力との共生－原子力を生かして地域経済の発展を

摘要

国際的には、原子力ルネッサンスが起こっており、資源確保や環境対策から原子力発電所の重要性が見直されてきている。この状況の下、原子力発電所が世界一集積している柏崎刈羽原子力発電所を抱えているにもかかわらず、原子力活用·共生に関して無策な新潟県行政に表題の「改めて問う原子力との共生－原子力を生かして地域経済の発展を」と進言するのが、県内在住暦三五年の数少ない原子力の専門家としての私の責務と考えてい略。原子力活用とは原子力共生も包含しており、積極的に原子力エネルギー関連産業や地域産業の振興·原子力人材教育を進展させようとする意味合いを持ち、原子力共生は相対的にはより受身的とも解釈できよう。我々の原子力活用協議会の発足も引き金となり、新潟地域に行政に依存しない民間や大学人主導型の原子力活用·共生の胎動が聞こえつつあることを報告したい。