《特集_生活支援ロボット》：在宅健康管理システム用ペットロボット「ホピス」

摘要

高齢化社会を迎え，医療費の高騰が進む中，在宅健康管理の必要性が高まっている。 特に，生活習慣病患者は継続した管理が必要であり，例えば，国内で約690万人存在するといわれる糖尿病患者は，適切な在宅健康管理を続ければ合併症を防止でき，一般の人と変わらない健康的な生活を過ごすことが可能になる。 在宅健康管理で最も重要なことは，長期にわたって健康管理を継続する動機付けである。 当社では，この動機付けを重視し，健康管理を支援するペットロボット「ホビス」を開発した。 ホビスとは，ホスピタル（病院），ラピスラズリ（幸福を呼ぶ宝石），ホープ（希望）を掛けた造語である。 ホビスの外観を写真1に示す。 本報告では，このホビスを中心とした在宅健康管理システムを紹介する。 なお，本システムは，現在実証実験を継続中であり，2003年4月頃のビジネス開始を目指している。 したがって，本報告内容は今後変更する可能性がある。