労働集約型ビジネスモデルからの脱却を目指して～自動ロボット制御ピッキングシステムの導入

摘要

弊社が自動ロボット制御ピッキングシステム「AutoStore」を導入した背景には,低侵襲治療（インターベンション）に特化した医療機器メーカとして，世界の医療テクノロジーをリードし続けているボストン·サイエンティフィックジャパン株式会社(以下，BSJ社）と2013年1月より取引を開始したことがある。取引開始後，日を追うごとに入庫，保管及び出荷する製品の取扱量が増加し，それに伴って製品保管スペースが圧迫され始め，作業効率が低下する事態が発生しつつあった。また，出荷する件数が増加(2016年は2013年比で約1.2倍)したことによって，現状の作業員の人数では，当日出荷する件数に対応するための作業工数が不足し始めた。作業員の増員を図っていたが，昨今の労働者不足の環境もあり，思うような作業員の増員も難しくなりつつある状況があった。