技術講習会「情報通信設備の雷被害及び対策に関する調査結果」

摘要

中部支部と北陸支部では，2002年より雷保護·雷対策に関する調査研究を始め，現在も継続中である。毎年調査研究成果を紹介する技術講習会を開催しており，今回は2016年度に実施した「情報通信設備の雷被害及び対策に関する調査研究」の成果が紹介された。以下に，各講演の内容を紹介する。 本調査研究委員会では，情報通信設備の雷被害に特化し，2年間調査を実施した。委員会の特徴は現地調査を多く実施した点であり，寺院，ゴルフ場，学校，工場，公共建築の合計6箇所である。 調査結果から，基本的な雷対策は機器や回路に見合ったSPD設置であり，他の対策との協調やコストなどが課題であることが再認識された。また，同一敷地内での複数建物の被害が目立つことが分かったため，今年度からの2年間では，複合施設の調査を実施する予定である。