滝川市バイオマスタウン構想の実現に向けて：生ごみをエネルギーに換えるまちから

摘要

北海道滝川市のバイオマスタウン構想を説明する前に、まずは冒頭、当市について概説をさせていただく。 まず市名の読み方について、甚だ些末なこととは承知しているが、これまでの経験則上、当市を全くご存じない方々によって、かなりの確率で「たきがわ（し）」と音読されるケースが多かったことから、拙稿が一人でも多くの人に正しく当市名を「たきかわ（し）」と認識していただける契機の一端となればと考え、敢えて触れさせていただく。 滝川市は北海道の二大都市である札幌市と旭川市のほぼ中間点に位置しており、この二大都市を結ぶ北海道の大動脈ともいわれる高速道路や国道、鉄道が市内を縦貫するとともに、帯広·釧路方面に通じる国道、鉄道の分岐地でもある。 このように当地への交通アクセスは比較的利便性が高く、例えば札幌へはJRで約50分という位置にある。