全国電力融通

摘要

発電時に発生する熱を無駄なく利用するコー ジェネレーションシステム（以下、コージェネ） は、エネルギーを最も効率的に活用できる方法 の一つであり、政府の「エネルギー基本計画 (平成26年4月)」においても、コージヱネの導入拡大の必要性がうたわれている。コージェネ の効果的な導入にあたっては、電気と熱両者の需要と供給のバランスが重要となる。十分な熱需要が無い場合、熱利用率が低下し総合効率が低下することは広く知られているが、熱需要の 大きな生産拠点においても、電力需要が十分な ければ効率的なコージェネの運用が図れない場 合がある。これは、発電した電気を一般電力系統に逆流（逆潮流）しないよう発電出力に制服 をかけるためである。その理由は幾つか考えら れるが、発電コストに見合う価格で余剰電力を ンドリングすることが困難なことが挙げられ る。この課題を解決できれば、「コージェネの 効率は最大化」し、最適なェネルギー利用を図ることができる。