非食用バイオマスを原料とする機能性材料の開発：植物由来の環境調和型グリーンプラスチック

摘要

昨今の世界的な環境問題である地球温暖化やそれに伴う気候変動、また有限な化石資源に依存した社会に対し、これからの時代、地球環境に低負荷な持続可能社会の実現が求められている。例えば、水素や太陽、風、地熱などを利用したクリーンエネルギーの有効利用による化石資源への依存を低減することが重要である。石油をはじめとする化石燃料は現在も重要なエネルギー源であり、我々の日常生活を豊かにする多くの生活·工業製品の製造に欠かせないものであるが、将来的な資源の枯渇や燃焼に伴う地球温室効果ガスの排出量の増加による地球温暖化への影響が心配されている。そのため、この有限な化石資源に依存した社会からカーボンニュートラルな社会へのシフトが将来の持続可能社会の実現において不可欠である。