クリ十ンプラスチックーリサイクルとハイオフラの最新動向植物由来プラスチックの技術開発ABS樹脂を基盤としたマテリアルリサイクルとバイオプラスチックの開発

摘要

トーマス・フリードマンは，著書「グリーン革命」】）で地球温暖化　フラット化，人口過密化する世界が，①エネルギー倶給と需要，②石油独裁主義，③気候変動，④エネルギー貧困，⑤生物多様性の喪失，という五つの重大問題を引き起こす可能性があると指摘しており，次世代の繁栄のためには，その解決策に今，真剣に取り組まなくてはならないことを提唱している．　国内に目を向けると循環型社会育成のため環境省は，昨年度，「緑の経済と社会の変革」2）を発表した．その施策のなかに，リサイクルシステム・技術を高度化するため廃プラスチック処理を燃焼等（サーマルリサイクル含む）からマテリアルリサイクルへと転換し，低炭素化，枯渇性資源節約を実現するということが明文化されている．　当社は，環境ビジネスを推進するにあたり環境用語で有名な「Think lobally，ActLocally」を合言葉に，十数年前からABS樹脂を基盤とした環境技術の研究開発を推し進めてきた．本稿では，その経験と技術的知見について解説するとともに今，直面している課題について考察する．