建設工事から発生するプラスチック類のマテリアルリサイクルに関する一元処理システムその1建設工事における廃プラスチック類の発生量とそのマテリアルリサイクルの可能性について

摘要

近年，地球環境問題に関する関心が高まる中，建設業界においても建設リサイクル法が2002年5月に施行され，分別解体と再資源化が義務化され,資源循環社会形成に向カゝって動き出した。建設リサイクル法では，再资源化を推進すべき資材として「コンクリート塊「コンクリートと鉄からなる建設資材」，「アスフアルトコンクリート塊」および「建設発生木材(木くず)」を定めているが，今後，品目は追加されると考えられる。一方，プラスチック建材は優れた耐久性，耐磨耗性,耐食性等によって，有用な建設資材として多くの建築材料にされている。当然ながら，多量にされたブラスチック建材は，建設物の解體·新築·改修等にともなつて廃棄物として発生しており，「再資源化」および「適正な最終処分」が開発すべき課題として与えられている。プラスチック建材の中でも，熱可塑性プラスチックはリサイクルが可能な資材と考えられ，リサイクル技術およびシステムの開発が望まれている。