クリーンエネルギーデバイスへの分子プレカーサー法の応用 - 光で充電するリチウムイオン電池

摘要

国連開発計画は、2030年までに手ごろな電力を完全に普及させるためには、太陽光や風力、地熱などのクリーンなエネルギー源に対して幅広い技術に投資する必要があり、すべての開発途上国でのインフラ整備とクリーンエネルギー源を提供できる技術を改善することが、成長を促しつつも環境保全を図るために不可欠としている。また、SDGsの複数の目標を同時に達成するためには、包括的なアプローチが必要不可欠としている。筆者らが所属する工学院大学は、建学の精神である「社会·産業と最先端の学問を幅広くつなぐ『工』の精神」の下で、微力ながらもSDGsの達成に向けて研究を進めている。本稿では、筆者らが提案した簡便な薄膜形成法である分子プレカーサー法について紹介すると共に、その薄膜形成法を用いてSDGsの目標の中でも最も関連する「エネルギーをみhなにそしてクリーンに」に向けて取り組hでいる光で充電するリチウムイオン電池について述べる。