超高速データ転送レートが可能な近接場スーパーパラレル光ヘッドの研究(I)－VCSEL応用超高密度光ディスクシステムの研究

摘要

光ファイバや衛星通信等高速通信データをこれまでのディスクでは連続記録·連続再生が不可能である。 これを高速化するために，垂直共振器表面発光半導体レーザ（VCSEL）の二次元アレイを応用した超小型·超並列光ヘッドを提案し，研究を続行中でぁる。 本報告はその最近の成果をまとめたものである。この技術は，X-Y二次元アレイの光ヘッドを回転ディスク接線方向に僅か傾けることによって，半径方向の隣接ニヘッド間に接線方向の全ヘッド軌跡を配置することができる。 そのために高い効率で各レーザ素子と近接場光プローデとを結合する技術開発が必要である。 過去5年間に受託した学振·未来開拓研究の結果，従来の近接場光プローデ効率を1万倍も増大させることができる基礎研究を終えた。 VCSEL出力を効率よく光デローブ開口へ収束させるための自己アライメント技術によるマイクルンズアレート高屈折率半導体デローブアレートを開発した。 今後は，既存設備を転用し，10×10の並列ヘッドによる500Gbyte容量で1Gbps程度の近接場光ディスク装置の実用化研究を行う。 さらに，この技術を50×50の二次元ヘッドへ進展させ，携帯電話とか各家庭の小型超高速メモリ装置へ発展させる。