村尾澤夫と加藤嵩一の業績－ペニシリンアミダーゼの発見とペニシリン母核存在の提唱－

摘要

ペニシリンは，1929年に英国のAlexander Fleming により，Penicillium rubrumから発見された最初の抗生 物質である．発見から約10年後の1941年に，H．W．FloreyやE．B．Chainらにより，ペニシリンが臨床的に 有効であることが発表され，一躍注目を浴びるようにな った（ペニシリンの再発見）．