環境対策を念頭においた燃料原単位の低減

摘要

図1に当工場の熱エネルギーのバランス，図2にボイラー廻りフローを示す。 当工場のボイラーは都市ガス焚きメインボイラーが3缶，嫌気排水処理で発生するメタンガスの燃焼用として，貫流ボイラー3缶が設置されている。 メインボイラーの燃料は環境保全，地球環境保護を目的として平成10年にA重油から都市ガス13Aに転換した。 これにより排出CO{sub}2が13％削減された計算になる。 熱エネルギーフローを見てみると，発生蒸気のほぼ50％がビール仕込工程で使用される。 一方，損失ではボイラーでのロスも約11％と多いことが解った。 今回はこの損失を出来るだけ少なくするために実施した「ボイラーの効率向上」に関する2つの施策を紹介する。