食品·薬品で本格化する安全確保対策

摘要

2007年3月以降，中国製のペットフード，せき止め薬，練り歯磨きなどに有害物質が含まれる問題が相次いで発生，ほかにも残留農薬野菜やダンボール入り肉まh事件等々の影響で，中国産食品や薬品などに対する不信感が世界中に広がっている。2007年4月17日，国務院弁公庁は，「国家食品·薬品の安全に関する第11次五カ年規画（計画）」（以下，規画）を発表した。規画は，食品，薬品，飲食店などの安全性確保のための基本方針を示す。食品（薬品）の品質安全の実現は，世界共通の目標と言えるが，中国における管理体制は，中国自身も認めるように先進国と比べなお格差が存在する。中国が国内にとどまらず国際社会においても共同責任を果たすことができるか，中国の真価が問われる。