気候変動やゲリラ豪雨および近年見出される線状降水帯等の豪雨に伴う洪水災害への対応

摘要

地球温暖化はこの先数10年単位の近未来および100年スケールの将来の地球の生態環境や人間の生活を脅かす問題である。IPCC第4次評価報告書によると地球温暖化に伴う気候変動により海面水位上昇，台風の巨大化，渇水·洪水リスクの増加，人間·自然システムの改変と崩壊など様々な諸問題が発生するといわれている。今仮に温室効果ガス排出量をゼロにしたとしてもすでに排出され大気中に現存する温室効果ガスの総量がすぐに正常値以下に減少することがない以上，地球温暖化が終わることはなく，温暖化問題は不可避であり，数10年から数100年スケールの問題となっている。本稿では「地球温暖化に伴う気候変動やヒートアイランド等の局地的なゲリラ豪雨および近年見出される線状降水帯等の豪雨に伴う洪水災害への対応関」に関して著者の研究の成果の一部と研究を通じて知り得た知見から政治や行政およびマスコミにおいて発信している事柄を以下の順序で述べる。