タンタルコンデンサは業界再編の幕開きか

摘要

昨年のレアメタル活況の安国となった電子工業に，昨年末から陰り現象が見られるようになった。 電子機器の国内生産は，昨年の10％増から今年は7％増へ減速する見通しで, しかもデジタルカメラ37％増からパソコン4％増まで，機種によってまだら模様となりそうである。 半導体市場については，2010年には5倍増の100兆円に達するとの予測もあるが，足元の今年前半は落ち込むとの見方が強い。 半導体各社の設備投資増大が供給過剰を生むとの指摘もある。 それに10年で5倍増を享受できるのはすべての企業ではなく，厳しい競争を勝ち抜いた者だけになりそうである。