市場好転に円安の追い風

摘要

東邦チタニウムの平成13年庭中間期（13年4～9月）の業績は単独で, 売上78億8，000万円，前年同期比4．1％増，営業利益3億4月00万円，同166．5％増，経常利益4億5，300万円。同182．0％増となった。 ただし純利益は特別利益の減少により，2億4，700万円で前年同期比66．6％減収となった。当期でのチタン業界は欧米航空機産業の復活により好況期にあり，東邦チタニウムのメイン部門であるチタン金属部門がフル生産の状況にある上に，為替レートが前年同期比11円円安に振れたため，これが約2億円売上高に貢献している。 金属チタン部門-半導体向け（ターゲット材）高純度チタンの売上がIT不況の影響を受け減少したものの，スポンジ，インゴットの販売は好調で，スポンジのフル生産実現も顧客の要望にこたえられない状況が続いた。 わが国での展仲村生産が好調であることに加え，欧米でのチタン需要が，従来の航空機産業中心から建材利用や北海油田の深層化により拡大しているためである。