嚥下障害者および高齢者に向くゲル状嚥下食の開発に関する研究-10--キサンタンガム－ガラクトマンナン混合ゲル：嚥下開姶食としてのゼラチンゲルとの比較

摘要

現在、嚥下困難者に適する嚥下開始食の基盤としてゼラチンゲルが使用されている。 ゼラチンゲルは種々の機能特性を有しているが、温度が20°C以上に達すると、ゲルの内部融解が生じ、やがてゾルになる。 ゼラチンゲルが嚥下開始食として使用される場合、温度が約20°C以下に制限される（20°C以上の室温に放置する場合）ことが最大の欠点である。しかし、冷蔵庫から取り出して短時間で摂食する場合、使用する濃度や室温の制限は摂食時間に関連する。