コチョウランの局所冷房による超低コスト花茎発生技術の問発

摘要

コチョウランは、温度管理のみで開花制御できることから、周年生産が可能であり、このことが、近年の生産を増加させ、この10年間は洋蘭の中で第1位の生産額を占めてきました。その温度管理は、28°C以上の高温で花茎発生を抑制しながら株を生育させ、25°C以下の低温を与えて花茎発生、開花させるというものです。しかし、愛知県のような暖地においては、開花のために、昼間25°C以下、夜間18～21°Cの温度を保つためには、4～9月は冷房する必要があり、温室全体をヒートポンプを用いて冷房しています。そのため、坪あたり約1万円と多大な冷房費がかかり、経営を大きく圧迫しています。