トウジンピエ選抜効果の日本とインドネシアでの評価

摘要

トウジンビェ（殿乃乃ゐβ飯綱妙ゐ0才虎視∽Rkh．）の子実収量を向上させるための集団選抜を短期間で行い，かつ広域適応性を付与するため，選抜とその効果の評価を日本とインドネシアの2カ国で行った．早生，短梓，長穂の3形質での選抜を日本のポット栽培で，その選抜効果の評価をインドネシアの畑で行ったところ，緯度の異なる2カ国で栽培することにより農業形質についての選抜と評価を1年間で行うことが可能であった．なお，遺伝的獲得量から推定した遺伝率は出穂、成熟日が0.36，梓長が0.59，穂長が0.41の値が得られ，これら形質で選抜の効果があることを示した．また，穂長と出穂、成熟日の間の表現型相関は－0.38，遺伝相関は－0.97，穂長と稗長の間の表現型相関は0.24，遺伝相関は0.73の億が得られ，本集団では長穂個体は早生の，また短穂個体は短梓の傾向を示した．