東京農業大学学術情報センター[オホーツク]

摘要

東京農業大学生物産業学部（北海道ォホーッ クキャンパス）は、北海道網走巿周辺を一望で きる大観山の山頂に設置されています。東京農業大学の創立は、1891年に檟本武揚に よって現在の東京都のJR中央線飯田橋駅近に 創設された徳川育英会育英黌農業科まで遡り ます。その後、複本武楊の招聘で、明治農学の 第一人者である横井時敬が参画し、東京都渋谷 の常盤松御料地への校地移転、大日本農会への 経営委託など、様々な改革に取り組み、1907年 には大日本農会附属私立東京高等農学校の校 長に、1911年には私立東京農業大学の初代学長に就任し、本学の建学の理念となる「稲のことは稲に聞け、農業のことは農民に聞け」など、実学を重視する多数の言葉は今なお東京農大の教育の根底に息づいています。その後長らく 農学部の一学部のみで広範な農業分野全体を網羅してきました。しカゝし、大きく変化する時 代の要望に対応するため、1989年、創立者、槓 本武揚の初志に帰るように北海道の網走の地 に、生物産業学部（北海道オホーツクキャンパ ス）を設置しました。開設当初は、一次産業を 学ぶ生物生産学科、二次産業を学ぶ食品科学科'、 そして三次産業を学ぶ産業経営学科の3学科が 連携して、当時まだ一般的でなかった六次産業化を学ぶ体制がスタートしました。その後数度 の改組を経て現在は、北方圏農学科、海洋水産学科、食香粧化学科、自然資源経営学科の4学 科、大学院生物産業学研究科(博士前期4専攻、 博士後期1専攻）体制となっています。1998年 には農学部の改組があり、神奈川県厚木市に農 学部厚木キャンパスが開設され、現在では、3キャンパスに6学部24学科、大学院2研究科 20専攻の研究体制が整備されています。