小麦赤かび病を適期に防除するための開花期予測システム

摘要

小麦の赤かび病菌によるFusariumトキシン，特にデォキシ二べレノール（DON)汚染は1.1ppm以下の 暫定的規制値が日本において，ひかれている。小麦は醤油醸造において，大豆に次ぎ2番目に重要な原料 であるので，DON汚染のなレ、小麦を使用することは重要である。小麦が赤かび病に最も感染しやすい時期 は開花期であるので，赤かび病対策は開花期における薬剤防除が基本である。そこで，著者に気象データか ら小麦赤かび病を適期防除するための開花期予測システムを解説し、ただいた。小麦生産者はこのシステムを 用いて赤かび病汚染の少ない小麦を生産されることを期待する。