離乳時のハンド、タッチが育成馬の逃走距離に及ぼす影響

摘要

家畜生産を効果的に行うためには管理作業の容易さが重要なポイントとなる。 管理作業の容易さは、家畜の取り扱いやすさ（handling ease）と飼育施設の使いやすさの2つの要因から成り立っていると思われる。 家畜の取り扱い、やすさは、家畜の行動からヒトが判断するものである。家畜の行動を変える方法には直接行動を制御するものと、家畜の学習能力を利用するものがある。 また、学習によ，つて獲得した「ヒトに対する社会化（socialization）」の程度が家畜のヒトに対する行動を決定している部分も大きい。 ヒトに対する社会化の程度を変化させる方法とし、て、家畜の体を撫でるハンド、タッチ（hand-touch）という方法がある。 また、ヒトに対する社会化の程度を推定する方法として逃走距離（接近許容距離、fligt distance）がある。