『生産する消費者』農家でない市民が出来ること

摘要

三富地域は埼玉県所沢巿、川越巿、狭山市、ふじみ野市、三芳町の4市1町が隣接する 場所で、今から3 2 0年程前の江戸時代に川越藩主柳沢吉保によって三富新田の開拓され た場所で、それ以前は葦の草原だったそうです。幅約40間（約72m)、長さ約375間（約 675m)を1軒分として屋敷、農地、林が細長く短冊状に地割され、「木を植える開拓Jと して各農家に3本の苗木を与えられ、防風林や薪、農具の木材資源、落ち葉堆肥や水源に 乏しかった地域に地下水位上昇といった効果をもたらした雑木林が残る歴史ある地域です。ただ化学肥料や石油燃料の普及、木材資源の利用低下、農家の高齢化や後継者不足、相 続税の重荷により雑木林を手放す農家が増え、代わりに産廃業者が乱入しごみ問題や不法 投棄'ダイォキシン問題が発生したのが2 0年程前。2017年にこの地域の伝統的な農 法が日本農業遺産「武蔵野の落ち葉堆肥農法」に認定され見直しされましたが、年々農業 そして雑木林は衰退の一途を迪つています。