技術者倫理教育科目の授業計画

摘要

米国ではABET認定校（学科）となるために，技術者倫理教育科目は多くの大学で教科に組込まれている。 とくに上位校，有名校ではすべて倫理教育の授業がある。 日本の大学においては，一般教養的な倫理学の講義は行われていたが，技術者倫理教育を実施した例はほとhどなかった。 1995年に金沢工業大学で行われたのが最初と思われる。 JABEEの基準1（b）では，「技術が社会や自然に及ぼす影響や効果，および技術者が社会に対して負っている責任に関する理解（技術者倫理）」を技術者の要件として定めている。 また，その解説として「技術者倫理とは技術と自然や社会などとの係わり合いと技術者の社会的な責任の理解を示している。 技術史についての理解を含めるのもよい。 また，技術と社会との係わり合いを特定分野について理解させるのでも差し支えない」と述べられている。