水温を考慮しないモデルによる北日本の水稲発育予測について

摘要

水稲の発育予測は栽培管理や冷害の早期警戒情報なとへ応用される有用な情報である。発育を予測するモデル　 に関する研究は多く行われたが，未だ検討すべき問題点　 が残されている。 たとえば，水温の影響である。 水温が水稲発育に影響することは実験的に解明され，その影響のモデル化も試みられた（Kawakata，1998；Shimonoeりれ2001）。 しかし，農家水田の発育予測を行う場合，水温データは入手困難であるので，一般の発育予測モデルでは水温は入力要素として採用されなかつた。 ·饯筏瓢k育速度は気温と日長時間の2要素から求められたが，それでも推定精度は良好であった（Kawakata and Okada，1989；Horie andNakagawa，1990）。