新、国家エネルギー戦昭 －資源エネルギー庁が中間とりまとめ－

摘要

資源エネルギー庁は3月30日，「新、国家エネルギー戦略中間とりまとめ」を公表した。 原油価格の高騰をはじめ，世界の厳しいエネルギー情勢を踏まえ，エネルギー安全保障を核として検討してきた結果だ。 最終とりまとめは，5月をメドとしている。 報告書は，現状に対する基本認識（エネルギー需給の構造変化，政情不安等の市場混乱要因および混乱増幅要因の多様化，各国で進むエネルギー戦略の再構築），新、国家エネルギー戦略の構築（戦略によって実現を目指す目標，戦略策定に当たっての基本的視点，戦略実施に際しての留意事項，数値目標の設定，戦略目標の概要）－で構成。 エネルギー需要については，石油ショック以降の推移，今後30年間の展望を踏まえると，さまざまな要因から大きな構造変化を迎えているとの認識を示し，現在の高水準の原油価格は国際エネルギー市場の構造的な需給逼迫を踏まえると，中長期的に継続する可能性が高いと指摘した。