JAのトップマネジメント体制をどう強化するか

摘要

JAグループは、昨年10月の第24回JA全国大会（以下、「第24回大会」という）において、今後3か年にとりくむ中期方針を決めた。 本誌の昨年8月号特集テーマは、JAには非常に厳しい表現の「JAは再生できるか！ －第24回1A全国大会組織協議案を斬る」であった。第1部でおこなわれた座談会「JA再生の道を探る」での目頭の議論に付された小見出しは、「1. 経営者はどこにいる？」という、さらにショッキングなフレーズであった。 なぜなら、「食と農を結ぶ活力あるJAづくり」と題する第24回大会の議案書を前に、その内容よりも先に議論の焦点となったのがJAの経営者問題であったからである。 この経営者問題は、わが国JAの「最大のアキレス腱」といわれるほどに深刻な問題とされているが、じつに古くて新しい問題である。