成分調製成型堆肥を用いたアスパラガスの減化学肥料施肥技術

摘要

長崎県におけるァスパラガス栽培は，1985年ごろ から面積拡大，産地化が進hだ.当時は露地栽培が 主流で，立茎開始前2-4月に伸長する春芽収穫の みの栽培体系であり，年間収量は500kgを超えたこ とがなく，経営的に柱となる品目の±也位を築くこと ほなかった.また，降雨によって助長される茎枯病 の多発生もあり，栽培面積は一時衰退した.しかし， 小林ら（1990)により雨よけ栽培技術が確立され， 次いでビニルハウスによる半促成長期どり栽培技 術へと発展，定着することで茎枯病の抜本的な対策 ができたことと，株養成期間としていた夏期に収穫 を行うことで，1997年以降，収量は飛躍的に向上し た.また，この栽培は暖房等の必要がない簡易な施 設で可能であり，夏期出荷による収入の安定に加え， 比較的軽作業であること等から高齢者や女性でも 十分栽培が可能な品目として面積が増加し，2006 年現在の本県栽培面積は149ha,出荷量は2:570t (農 林水産省2007)と主力品目の地位を築いている.