維持管理団体の属性が親水空間の維持管理活動に及ぼす影響に関する事例研究－千葉県上総地区を事例として－

摘要

近年、農村地域における自然環境保全および生活環境整備のため、様々な形態の地域整備事業が行なわれておりその中で、既存の農業水利施設を利用した親水空間（施設）の造成事業が活発に実施されている。 このような事業に用いられている工法としては、近自然工法が多い。 近自然工法の場合、使用される材料の特性上、一般的なコンクリート製品を使用している既存の工法よりも多くの維持管理労力が必要とされる。しかも今後は、地域住民が主体になって、施設を推持管理することが要求されており、属性の異なる各々の維持管理団体に適応した維持管理方法に関する研究が求められていると言える。