イギリスのトリに認められたウエストナイル、ウイルス、ウスッ、ウイルス、シンドビス、ウイルス感染症の血清学的裏付け

摘要

本来はアフリカのフラビウイルスであるウエストナイル、ウイルスが1999年以降北アメリカであっという間に流行し、トリ、馬、野生動物、人に脳炎を起こして高い死亡率を示したことは、世界中の興味を集めた。 他のフラビウイルスであるウスッ、ウイルスは、元来アフリカのトリと蚊から検出されていた脳炎ウイルスであるが、2001年にオーストリアの鳥類からみつかって有名となった。 関節炎の原因として知られる病原性のアルファウイルスであるシンドビス、ウイルスは脊椎動物と節足動物との間に伝播し、アフリカ、ヨーロッパ、アジア、オーストラリアに広く分布するが、北アメリカで流行する西部馬脳炎ウイルスとは遺伝学的に関連性がある。 この報告で渡り鳥とイギリス在来の鳥類の血液中にこれら3種類のウイルスに対する特異的な中和抗体が証明されたことから、これらのウイルスがおそらく蚊を介してイギリスのトリにもたらされたものと推測されるが、イギリスでは臨床症状を伴った症例は報告されていない。イギリスにウエストナイル、ウイルスが存在することは、カササギヤクロウタドリの細織中にウエストナイル、ウイルスRNAの塩基配列と類似の塩基配列が存在するという成績からも支持される。