離乳直後の豚において薬理水準の亜鉛とフィタ一ゼ補給はメタロチオネインのmRNAならびに蛋白質の発現を促進する

摘要

離乳は飼料や環境の変化による大きなストレスを子豚に与え，成長を抑制するとともに，下痢の発生頻度を高める。 アメリカでは離乳時に生じるこれらの問題を予防するため，離乳後14日間にわたり飼料中に薬理水準である2，000～3，000mg／kgの亜鉛添加が行われている。 しかしながら，薬理水準の亜鉛補給時に生じる糞中亜鉛濃度上昇による環境汚染が大きな問題となっている。