牛プロ卜セカ乳房炎の集団発生とその防除対策

摘要

栃木県内のつなぎ牛舎飼養の一酪農場で，Prototheca zopim 二よるプロトセ力乳房炎が集団兖生し た。乳汁検査の結果,62頭中22頭(35.5%)がP zopfi 陽性,牛床の環境材料からもP.zopfitが検出された。 感染乳房の盲乳処置および陽性牛の淘汰を推進したが，全ての陽性牛を淘汰することは経済的に困難 であった。そこで.乳汁の細菌学的検査および体細胞数を基に，淘汰優先順に4グループに分類し， さらに牛の配置および搾乳順序を変更した。約3力月間に陽性牛7頭を淘汰した。これらの対策は感 染拡大の防止，牛群検定成績の体細胞数の改善に効果があった。