プロが教える小品盆栽の樹づくりと管理の要諦

摘要

春から伸びだした新梢はどhどhと伸長し、また葉をいっぱいに広げて盛hに光合成を行ない充実の秋に向けて栄養を蓄えている季節です。樹の養分形成に欠かすことができない緑葉ですが、短い節間で輪郭を維持する盆栽の場合、葉が茂ると枝の内部が完全に覆われて風や光が遮られてしまうことになります。枝の内側にある小さな芽は養分を充分に吸収、形成できず、最悪枝枯れするケ—スも......。フトコ口部にある枝や芽は、切り戻しなど樹形の維持に使う大切なもの。こうしたフトコ口芽を守り、さらに二番芽の芽吹きを促す目的で外周部の大きな葉を刈り取る「葉刈り(葉切り)」を行ないます。