平成12年産桃の販売を振り返って

摘要

二十世紀最後の年の流行語大賞は「IT革命」と「おっはー」であった。 一方は，二十一世紀を担う情報技術を代表する言葉が選ばれ，一方は，世の軽薄基調を代表する言葉が選ばれたことに，今という時代を感じざるを得ない。 緩やかな回復基調を見せつつある国内景気もその実態は，リストラ主導による企業収益の回復によるところが大きいが，正念場である個人消費の回復にはいまだ足音は遠く，とくに厳しい雇用環境から生活防衛心理は強く働いており，加えて株価低迷による資産効果の減少も家計への痛手となっている。