ゥリ類退緑黄化ゥィルス抗血清の開発と診断方法

摘要

ゥリ類退緑黄化ウイルス（Cucurbit chlorotic yellows virus, CCYV)はメロン，キユウリ，スィ力等のゥリ科 作物に感染して，葉の黄化およぴ果実品質 . 収量の低下 を引き起こす。CCYVの発生は2004年に熊本県のメロ ンで初めて確認されて以来，国内で急速に分布域を拡大 し，2009年までに九州全県および中国，四国，関東の 計14県で確認されるまでに至っている（行徳，2008) (図-1)。CCYV はClosteroviridae科Crinivims属（以下 クリニウィルス）のRNAウィルスであり，タバココナ ジラミによつて媒介される。特にタバココナジラミのバ ィォタイプQは薬剤耐性を獲得し，難防除害虫として 各地で問題となっていることから，今後の本ウィルスの 分布拡大が懸念されている。