副産物飼料の機能性とその活用

摘要

現在、国内の養豚用飼料はトウモロコシと大豆粕を主体とした配合飼料が一般的であり、日本飼養標準の栄養素給与水準もそれを前提として設定されている。 いわゆる「エコフィード」と表現され活用されつつある副産物飼料はヒトの食品残さ由来であり、事業系の調理残さ、弁当類やその素材といった余剰の食品を多く用いている。 成分は粗脂肪含量と粗蛋白質が多い傾向となる。 その形状は乾燥化した飼料7（乾燥飼料）と、液体状のリキッド飼料に大別されるものの、その乾燥化、リキッド化の手法はそれぞれの現場で様々であり、さらにその組成、栄養価ともに多様で、配合飼料とは異なる特徴を備えており、その活用法も状況に応じて検討する必要がある。