フィリピン共和国に於ける 水牛生産の現状と課題

摘要

フィリピン水牛センター（PCC)内での凍結精液の生産は中部ルソン大学支所とフィリピン大学 ロスバニョス校支所で行なわれており、前者は前述の牡牛センター（Digdig ranch)で、後 者はフィリピン大学のロスバニョス校内にあるセン ター（PCC at UPLB)の牧場内にある施設で 行なわれています。先にも述べました力、大体 週2回の精液採取を行なって、各種検査'処 理後にストロー 封入後凍結したものをPCC本部 の精子貯蔵庫（Semen bank)で保管し、必要に応じて全国に散らばる13の支所に配布し て利用されるわけです。年間の生産量ですが、 最新のPCC年報(16)によれば、367,495本が生 産され、そのうち213,259本がPCCの支所と そのほか連携の機関や個人に水牛の人工授 精のために配布されています。残りは精子保存 (cryobanking)と将来の研究のために引き続 き貯蔵（凍結保存）された、という記述がありま す。更に、PCCは人工授精のための凍結精液 の質と生存力を保っために輸送用の液体窒素 封入用デュア一瓶を1,581個保有しており、各 支所や連携機関に貸与（配布）しています。