新たな作付体系の導入で収量アップ

摘要

現在、わが国の大家畜生産では、生産コストに占める飼料費の割合が3-5割と高く、 さらに、輸入飼料の価格が高止まりしている 傾向にあることなどから自給飼料の増産によ り、生産コストの削減と経営の安定化を図る ことが重要な課題となっている（農林水産省 2019)。現在、わが国の暖地、温暖地の飼料 作では夏作トウモロコシと冬作飼料作物を組 み合わせる二毛作が一般的である力、いくつ かの先進事例においては、各地の気象条件等 の変化に応じて新たな作付体系が導入され、 飼料作物の単収の向上が図られている。そこ で、本稿では近年新たに導入されつつある作 付体系として、関東地域等におけるトウモロ コシ二期作について紹介するほカゝ、試験的な 取り組みが行われているソルガム新品種とト ゥモロコシの混播栽培について解説する。