有機JAS加工食品製造過程で生じる残さの飼料化への課題

摘要

日本でJASに定められた有機畜産物の基準に則り 第三者認定を受けている畜産物（以下「有機JAS畜産 物」）は，牛乳，牛肉，鶏卵，鶏肉がある。有機JAS 畜産物の使用基準に則して生産を行い，売上が利益の ほとhどを占める畜産経営は，牛乳の原料になる生乳 を生産する6戸の酪農家（5戸のグループと1戸の酪 農家）に限定されるといってもよいであろう"。有機 JAS畜産物の使用基準に則して生産を行つている酪農 家で給与している飼料の100%が有機JAS畜産物で利 用できる飼料の基準に則したもの（以下「有機JAS飼 料」)である（有機JAS飼料が手に入らない場合等の ため，暫定的に有機JAS飼料の給与割合については反 芻家畜の場合15%以内であれば有機JAS基準を満た さない飼料を給与することは認められている力これ らの経営では給与していない）。