最近,モバイル機器に関連したトピックスが多くなってきています.一例として,本年4月1日から「ワンセグ(1セグメント部分受信サービス)」の本放送がスタートしました.社団法人地上デジタル放送推進協会によれば「ワンセグ」とは携帯電話·移動体端末でテレビ放送や文字情報が見られる地上デジタル放送のことです.移動体でも安定して受信ができるように設計されており,通勤電車や街角でテレビを視聴し,ネットサーフィンもできるというのが謳い文句です.また,ハードディスクドライブ内蔵オーディオプレⅥヤーを例にとっても短期間に多くの製品が世に送り出されており,機能も充実してきています。 ユビキタス時代のモバイル機器に求められる課題は,「モバイル(移動)環境下での情報の送受」,「大容量の情報を持ち運ぶための記憶手段」,「意識することなく情報にアクセスできるインターフェイスの提供」ということのように見受けられます.そこで今回の特集では,「磁気で情報をモバイルする(Putting mobility into information by the means of magnetic technology)というテーマを選定しました.詳しく述べると,「モバイル環境下で大容量の情報に移動性·可搬性を付与するために必要な要素としての磁気関連技術」という切り口から磁気に関連したモバイル機器の高性能化の話題を集めてあります.情報を記憶するためのサーバのような装置レベルから,情報を電磁波に変換するアンテナ,さらにはインダクタや電源のデバイスレベルでの小型化について,各分野の第一線で活躍されている方々にご執筆をお願いしました。
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